社員退職後の店舗運営

店長採用の求人が本当に厳しい。様々な求人媒体に掲載し、おそらく70万程度を使うも、採用につながらない。5名ほど応募が来たが、未経験でしかもやる気があるようには見えなかった(シンプルに面接に遅刻するなど)

 

現在の店長には、「このまま来ないかもしれないので、休店という結果になってもいいように、準備しておいてほしい」と伝えた。

①営業を続けるか、辞めるかで対応を変えるため4月は売上よりも2対応の切り替えに注力する。

②2対応とは、営業を続ける判断になれば、「人材教育」。休店の判断ならば「整理」となる。

③「整理」とは、何か月も休む事になる可能性があるため、食材を使い切る事。お取引の業者さんに連絡する事。店内をなるべく清潔にする事。休店後復活する際には文書や動画のみで再現していくため各マニュアルなどの整備。食材の仕入れのセーブ。これらの事が必要になる。

 

1月後半から求人をかけているが、当時はまさか「休店」という選択肢がここまで濃厚になるとは思っていなかった。一番最初に求人をかけた時の月給が25万。その後に26万5千円→28万5千円。現状30万5千円まで給与を上げた。しかし、一番応募が来ていたのが、25万で募集をかけていた時だ。

 

仮説だが、「責任の重さ」を若い人ほど恐れるんだと思う。月給が高いと、「ハードそう」「責任が重そう」という心理的な負担が生まれ、応募につながらない。

 

店長を一名で募集して、残りはアルバイトで運営というのが最初のプランだった。アルバイトの経験が長く、製造スキルをある程度網羅していたからだ。社員2名が抜ける代わりに人件費を多く店長職に配分し、店長1人態勢でやっていく予定だった。

 

しかし、3月に経験の長いアルバイトの方が辞め、残りもシフトを減らしたいという話があって、かなり営業日を維持する事が厳しくなった。そこで、思いついたのが以下のプランになる。

 

社員2名体制プラン。

つまり、現状2名抜けて、2名補充するというプランだ。給与は30万から22万に修正し、店長ではなく「正社員」と表記する。面接時では「社員2名が現場の責任者であり、店長の責任を二人で分けあう形になります」と説明する。2名募集している旨も求人に載せる。そうすれば、アルバイトが抜けた状況の製造能力もそこまで落とさずにすむし、例の「責任」のハードルも軽くする事ができる。

 

システムは、23万でスタートして、利益水準をクリアすればプラス1万5千円。未達ならマイナス1万5千円。問題は、その対象が2人いて、どうしても貢献度に差が生まれる事だ。このシステムでは、同じように給与は動く。このため、より貢献度が高いと自信がある社員の方に不満が生まれる。
そのため、別の目標値も設定する。こちらは、給与と連動しないが、「達成シート」などで、可視化される。こちらを私がフォローする事で、2人とも達成させ、「どちらも最低限の目標はクリアして、同じサラリーに着地した」という雰囲気を醸成する。

 

利益目標以外の目標

①自分で開発した商品が発売日から一か月で出数が200

②スキル全クリアのアルバイトを2人輩出

③コストカットのアイディアを月2つ出す

 

求人の方法について

求人のコピー文や応募につながる導線は、考えつくしたと思っていたが、マイナビ2か月50万の掲載期間が残り一週間になって気づいた事が数点ある。

①コピー文がマイナビ担当者によって、いつのまにか改悪されていた。

地域の給与よりも高い水準の28万~というコピー文から、金額が削除され、「アットホームな職場」というどこにでもあるコピー文に変わっていた事でクリック率が減少。

担当者は、良かれと思ってやっていたので、逐一チェックしてなかった私のミス。

 

②地域のハンバーガーショップの求人を見て思いついたコピー文

□お餅が好き □和菓子が好き  ←シンプルに「好き」という項目は、相手に自分が何が好きか問いかけることになるので、こういう文を入れてもいいと思った。チェックリスト風の項目もポイント。

 

「ログハウスを改装した、木の香りがする職場」こういう文も今考えると入れる事ができた。暗に「癒し」のような要素を入れる事ができる。

 

「白あんでお花を作る技術が身に付きます。友達や家族に自慢できるかも?」これは、HPの求人記事に載せているが、良い文なので、各種求人媒体に入れ込むべき文言だった。「今後の人生に有益なスキル」と認識させればよかった。

 

求人媒体からのリンク先が単純にSNSかHPのトップページだった。➡HPの求人記事がリンクになるように、チェックするべきだった。HPから求人記事を探すまでが割りと手間なので。

 

そもそも

上記のような項目に最初から気づく事ができても、人材を確保する事は難しかったかもしれない。それぐらい応募は難航した。

そもそもの仮説として、「できあがっている店舗があり、スタッフを引き継ぐのは精神面のハードルが高い」というものがある。

それよりは、数か月経過して、「再オープンに向けて正社員2名募集!」という建付けの求人方が応募が来るのかもしれない。